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コンドームで避妊

ゴム製やポリウレタン製のものがあるコンドーム。避妊具の代表格といえるものです。射精しても精液を外に漏れ出すことなく溜めることができるため、安全に性交渉を行うことができます。避妊だけでなく性感染症の予防にも効果的です。
コンドームを男性器に装着するため、感度が低下するというのが大きな弱点と言われていますが、現在では0.03mm程度の非常に薄いものが登場しており、この点の問題点もかなり改善されています。
避妊効果が非常に高いコンドームですが、あくまで正しく使った上でのこと。使用時にはいくつかの注意点もあります。まず破れていないかのチェック。破損していて精液が漏れ出すような状態では効果がなくなります。薄型のコンドームは耐久性に何があったり、伸縮性に劣っているものが多く、扱い方を間違えるとすぐに破れてしまうことがあります。
それから装着するタイミング。精子は射精時だけでなく、その前に分泌されるカウパー腺液にも含まれていることはよく知られています。ですから射精時だけに使用するのではなく、膣内に挿入する段階から装着しておかないと避妊効果は十分に得られません。
またローションや膣の分泌液などが付着した状態で使用すると途中ですべって脱落してしまうこともあります。そのほか、使用期限や保管方法などにも注意が必要です。
手軽に使用できる避妊方法として効果的なコンドーム。しかし使い方には十分な注意が求められます。正しい使い方ができているのかどうか、もう一度チェックしなおしてみてはいかがでしょうか。
ピルで避妊
女性が行う避妊方法としてはピルの服用があります。
コンドームは男性が行う避妊方法。しかし相手に任せるのは不安、という女性も多いでしょう。そんな時に便利な避妊方法がピルです。
欧米では古くから避妊方法の主流として広く使用されてきましたが、日本では安全面への不安などからなかなか普及していませんでした。しかし1998年に低容量ピルの使用が解禁されたことで使用する女性が増えてきました。
このピルは経口避妊薬とも呼ばれており、黄体ホルモンと卵胞ホルモンという2種類の女性ホルモンが含まれています。これを服用することによって排卵を抑制したり、精子の子宮内への侵入、受精卵の着床抑制などの効果をもたらします。
使用方法は大きくわけて2種類。生理が始まった日を1日目として飲み始める方法と、生理が来てからはじめての日曜日から飲み始める方法です。後者の場合は服用開始から1週間は他の避妊方法を使用する必要が出てきます。また、ピルには途中で7日間休薬期間を置く21錠タイプと休まず飲み続ける28錠タイプがあります。
使用方法を守れば非常に高い避妊効果が得られるピルですが、副作用などの問題もあります。体重の増加やむくみ、嘔吐、イライラなどがあり、長期服用の場合には発ガンのリスクもあるとされています。
医師の処方で服用するのが望ましいのですが、最近では個人輸入などで入手するケースが増えています。避妊方法として効果的ではあるものの、使用には十分な注意が必要です。
避妊にかかる費用
避妊対策を行う場合、どの方法を選択するかはかかる費用も大きなポイントになってきます。
コンドームなどは手軽に入手でき、1回数百円程度で購入することができます。もっとも安価で済む避妊方法といえるでしょう。
それからピル。これは1ヵ月分で2500円前後。ただあくまで薬代のみ。医師の処方を受ける場合はこのほか診察料がかかります。モーニングアフターピルの場合はもう少し費用がかかります。一回で3000〜1万円程度といわれています。保険が適用されない自由診療のため、医療機関によって費用に差がでる傾向があります。
ペッサリーも数百円で購入できる手軽に避妊方法ですが、装着方法が難しく、医師の指導料などの費用がかかります。
それからIUD。これは大体3年くらいで交換が一般的ですが、費用は3万円前後。それに加えて診察料などがかかります。
これら一時的な避妊方法に加え、パイプカットや卵管結紮(けっさつ)といった永久的な方法もあります。パイプカットでは5万円程度から、卵管結紮は2万円程度からが相場となっているようです。
このように、避妊にかかる費用は方法によってかなり差が出てきます。コストパフォーマンスに優れているのはどの方法か避妊方法を模索する際にはチェックしたいものです。もちろん、それぞれの避妊方法が持つデメリットや危険性にも配慮が必要です。安全で健康な避妊を行うためにも避妊にかかる費用の問題は重要になってくるのではないでしょうか。
基礎体温法と避妊
コンドームなどを使用した避妊のほかに基礎体温を図って安全日を把握する避妊方法もあります。基礎体温法です。この方法は避妊だけでなく、不妊対策にも広く使用されています。
女性の月経周期は正常な状態でだいたい28日〜30日くらい。安全日は次の月経予定日の10日前前後となっています。この時期を基礎体温のチェックによって把握し、避妊を行うことができます。
月経周期は排卵日を中心に前期を排卵期、後期を黄体期に分けることができます。その際、排卵日を境に体温が0.5℃〜1℃程度上昇する変化が起こります。ですから、毎日基礎体温をチェックすることによって安全日を把握することができるわけです。
なお、基礎体温とは1日でもっとも低い体温で、午前3時〜6時頃。この時間帯に毎日体温をチェックすることによって安全日、あるいは危険日の推測を行うのです。
この方法の最大のメリットはお金がかからないこと。そしてコンドームなどの使用によって感度が低下するといったことがないことです。女性にとっては健康状態や月経周期を把握する上でも重要な方法といえるでしょう。
その反面、避妊の精度は低く危険度が高いというデメリットがあります。この基礎体温法による避妊はあくまで月経周期が規則正しいことが大前提になっており、不規則な状態では正しい安全日の予想ができなくなります。避妊の方法としてはあまり適していないかもしれません。避妊目的として使用する場合にはあくまで目安にとどめておくのが賢明かもしれません。
避妊のリスク
避妊をしっかり行うためにはそれぞれの方法が抱えるリスクを把握しておくことが欠かせません。どの方法も絶対とはいえないだけに、成功率がどれぐらいなのかは知っておきたいものです。
避妊方法のリスクを知る方法としては「パールインデックス」というものがあります。これは避妊効果を数値化したもので、それぞれの避妊方法を使用した場合、1年間に何人妊娠したかを表しています。「PI」という数字で表記されます。あくまでサンプルを元に算出した数字ですから、絶対的な数値とはいえませんが、十分な根拠はあるといえます。
おもな避妊方法のPIを挙げてみますと、コンドームではPI:3%〜14%程度。幅があるのは正しい使用方法を行っていないケースが多いからです。ピルがPI:0.1〜5%程度、ペッサリーはPI:6〜20%程度。IUD(子宮内避妊用具)ではPI:0.6〜0.8%程度、殺精子剤ではPI:6〜26%程度、オギノ式ではPI:9%程度。なお膣外射精ではPI4〜19%という数字が出ています。
こうして見るとどの方法も「絶対に」避妊できるわけではないことがわかります。コンドームのPI:14%、オギノ式のPI:9%などはとくに不安な数字となるではないでしょうか。そのため、より安全を期するためには複数の方法を併用する必要があります。とくに膣外射精やオギノ式などは手軽に併用できるだけに、うまく活用したいものです。
避妊対策さえしていれば大丈夫、と安心するわけにはいかないのが現実のところ。どの避妊方法にも必ずリスクが伴うことは男女問わずよく把握しておいて損はないと思います。